これまで副腎疲労から回復するシリーズとして概要の「寝ても取れない疲れ、それって副腎疲労かも」を含めると4回に分けてご紹介してきました。
5回目にして最終回の今回は、嗜好品を取り上げます。
ここで取り上げる嗜好品とは「カフェイン」です。
カフェインは元気の前借り
- コーヒーを飲んでからじゃないと一日を始められない
- 一日に何杯もコーヒーを飲む
- 頻繁に栄養ドリンクを飲む
こういった方は、副腎疲労を誘発・悪化させてしまう要因となります。
コーヒーやチョコレートに含まれるカフェインは、副腎を刺激して副腎皮質ホルモンであるコルチゾールの分泌を促進します。
コルチゾールが分泌されると血糖値も上昇するため、やる気や活力が出てきますがそれらは「元気の前借り」をしているに過ぎません。
カフェインを過剰に摂ることで、副腎にムチを打つようにコルチゾールをなかば強制的に分泌させるので、根本的な解決にはならず、むしろ副腎疲労を深刻化させてしまいます。
カフェイン離脱
副腎疲労から回復するためには、カフェイン摂取を減らさなければなりませんが、倦怠感が強く、毎日大量にカフェインを摂取することでなんとかその日を凌いでいるようなカフェイン依存的状態となっている方が、急にカフェイン摂取を全くの0にしてしまうと、頭痛、強い倦怠感、イライラ、嘔気などの離脱症状が出てしまう恐れがあるため、徐々に減らしていかなければなりません。
そのため、まずは一日にどのくらいカフェインを含む食品や飲料を摂取しているかをメモをとって、それらを徐々に減らすかあるいはカフェイン含有量の少ないものに代えていくことをオススメします。
オススメのカフェイン代替案
まず、コーヒーよりもカフェイン含有量が少ないものに変更する場合は
- 紅茶
- 煎茶、ほうじ茶、ウーロン茶
- 玄米茶
などです。上から順にカフェインの含有量が少ないです。
一日にコーヒーを3〜5杯以上飲むという方は、そのうちの1〜2杯くらいを上記の飲料に変更するところから始めてみてはいかがでしょうか?
徐々に減らすことが出来たら、そこからカフェインを含まない飲料を選ばれるのが良いでしょう。
カフェインを含まない飲料
- 麦茶
- 黒豆茶
- ルイボスティー
- 爽健美茶や十六茶などカフェインレスの表記があるお茶等
などがカフェインを含まない飲料としてお勧めです。
しかし、どうしてもコーヒーが飲みたいと思われる方には「カフェインレス」や「ディカフェ」と表記のあるコーヒーを選んでみてください。
カフェインレスコーヒーは、コーヒー独特の香りやコクが少ないものが多いため物足りなさを感じるかも知れませんが(実際、私もそう思っていました)、しかし最近では比較的普通のコーヒーと遜色ないカフェインレスコーヒ―なども出てきているのでチャレンジしてみる価値はあるかと思います。
また、コーヒー豆専門店などでも独自のカフェインレスコーヒー豆を扱っているところもありますので、お近くで探してみるのもいいかも知れません。広島にも美味しいカフェインレスコーヒーを扱っているコーヒー専門店があるので、それはまたの機会に詳しくご紹介させて頂きます。