・眼のかすみ視界のぼやけ
・頭痛、めまい
・光が異常にまぶしく感じる
パソコンやスマホなど、タブレットなどのデジタルデバイスを使用する頻度の多い現代において、こういった目の疲れを感じている方は多いのではないでしょうか?
そこで、今回は眼精疲労について書いていきます
もくじ
眼精疲労と眼疲労の違い
単純な目の疲れ(眼疲労)と眼精疲労は区別されており
【眼疲労】
眼を使う作業を続けたことによる疲労感。休息すれば回復する
【眼精疲労】
眼が容易に疲れ、様々な眼・身体症状を生じ、休息をとっても持続する病的な状態。
とされています。
また、眼精疲労は病名ではなく症候名で眼の疲れや痛み以外に、頭痛、首肩のこり、腰の痛み・疲れなどの不定愁訴を伴うことが多いようです。
眼精疲労の要因
眼精疲労の要因としては
・眼の機能的な要因(調整機能、筋機能)
・全身的な要因(体調、全身性の疾患)
・精神的な要因(眼心身症)
・環境的な要因(パソコン、乾燥など)
などがあげられます。
眼精疲労から回復するには
そのため、眼精疲労から回復するには、環境的な要因を極力減らしていくことに加え、眼の血流や周囲の筋肉の機能を改善していくことと、全身の緊張を緩めて、全体的な体調を整えることが必要となってきます。
鍼灸治療においては、顔面部だけでなく、後頚部、手足にある特定のツボを刺激することで網膜や脈絡膜と呼ばれる部位にある血管の血流を改善されるという研究結果が出ています。
眼精疲労にオススメのツボ
セルフケアとしてオススメのツボは以下のとおり。
合谷
指と人差し指の骨が合わさる部位のくぼみ。人差し指の骨に向かって押さえる
天柱・風池
天柱(てんちゅう)
首の後ろの左右のスジのすぐ外側。髪の生え際。
風池(ふうち)
天柱から外側へ指をずらしていき、一番くぼんでいるところ
眼は脳の一部
眼(網膜)は発生学的に、脳がそのまま外部に飛び出した器官と言われています。顔面部や上記のような頚部、手足のツボに刺激を入れると、その情報が知覚を伝える神経を介して脳に届き、脳血流が増加することが分かっており、同時に眼の血流も改善されます。
低血糖も眼精疲労に影響する
また、眼精疲労にみられる、目のかすみ・ぼやけ、頭痛、眩しいなどは低血糖にみられる症状でもあります。
脳は常に大量にエネルギーを消費しており、低血糖に陥るとすぐに機能低下を起こしてしまいます。
上記のように眼は脳の一部であるため、低血糖の影響は眼にも現れてきます
もし、空腹時血糖が90未満であれば、慢性的な低血糖による眼精疲労症状を疑ってみても良いかもしれません。
交感神経優位だと眩しく感じる
眩しいと感じる症状においては、自律神経が関わっており
【交感神経優位】
瞳孔が散大し光が多く入ってくる
【副交感神経優位】
瞳孔が縮瞳し光の量を絞る
明るい場所にいくと、本来は自動的に瞳孔が縮瞳して光の量を調節してくれるのですが、常にストレスを感じやすい環境にいる現代人は、交感神経が優位のままの状態から抜け出せなくなっている人が多く、瞳孔に入ってくる光の量の調節が難しくなり眩しいと感じてしまいます。
このことから、眼精疲労から回復するには、環境的な要因を極力減らしていくことに加え、ツボ刺激などで、眼の血流や周囲の筋肉の機能を改善していくことと、生活習慣を見直し、血糖値の安定やリラックスできる環境をつくることで全身の緊張を緩めて交感神経優位な状態から抜けだし、全体的な体調を整えることが必要となってきます。
眼精疲労に対する当院の治療
輔-task-鍼灸院の眼精疲労に対する治療は
①眼の周囲だけではなく、全身のツボを刺激することによる【眼の血流改善】
②交感神経の緊張を緩める【疲労回復ストレッチ】
③生活習慣を整えるための栄養の知識やセルフケアとして使えるツボを紹介する【パーソナルリカバリーブック】
の3つをおこなっていきます。