疲労と栄養

食物繊維を摂って疲労を防ぐ

過去の記事【甘いものは疲労を招く⁉】でも書きましたが、疲れやすい人の食生活は糖質が中心の傾向があります。
朝食が菓子パンとジュース、あるいは朝は抜いて昼にパスタやパン、丼ものなどの糖質を空腹時にいきなり摂取することで血糖値スパイクと言われる血糖値の乱高下による「機能性低血糖」を引き起こし
・思考力や集中力の低下
・イライラ
・めまい
などの疲労系の体調不良が起こるやすくなっているからです。

この機能性低血糖を防ぐ手段の一つとして「食物繊維」があります。

食物繊維の種類

食物繊維には
◎水溶性食物繊維
◎不溶性食物繊維
の2種類があり、このうち水溶性食物繊維には血糖値の上昇や乱高下を抑制する働きがあり、糖質と一緒に摂ることで血糖値の上昇を緩やかにして血糖値スパイクや機能性低血糖の予防に働いてくれます。

そのため、食物繊維のなかでも水溶性食物繊維がたくさんある食材を摂って欲しいところです

おすすめの水溶性食物繊維

野菜や海藻類に多く含まれる食物繊維ですが、なかでも玉ねぎやゴボウに含まれる「イヌリン」と呼ばれる水溶性食物繊維は血糖値の上昇抑制効果だけでなく、腸内の善玉菌のエサとなって腸内環境を整えたり、血中の中性脂肪を低減する効果などメリットも多くオススメです。

難しいと感じた人には

食物繊維が大事なのは分かったけど
「毎日忙しいのに朝から野菜や海藻なんか摂っていられない!」

と言われる方には、まず朝食を菓子パンからおにぎりに変え、海苔をまいて食べることからはじめてみてはいかかでしょうか?
前の晩から用意しておけばそこまで手間はかからないと思います。

ご飯を食べる気にならないと言われる方は、バナナなどのフルーツとプロテインにイヌリン(サプリ)を入れて取るという方法もあります。

ABOUT ME
恩田陽輔
鍼灸師。 慢性的な不調や痛みは、疲労の蓄積による回復力を失っている状態と考え、鍼灸治療だけでなく疲労を取り除くためのストレッチやエクササイズ、栄養の知識なども治療プログラムに組み込んで提供しています。 【認定、修了】 ・FMS/SFMA ・Reformer For Motor Learning ・臨床ドライヘッドスパ協会認定