腰痛

腰痛は鍼灸治療で改善が期待できます。 腰痛に対しての治療は、詳細な問診や体の評価を行い、可能な限り痛みの特定を行った上で、鍼灸、手技などの施術により局所の血流を改善を促し、緊張緩和と鎮痛を図ります。
加えて、股関節や背骨など近隣の関節の動きを良くすることと、体の使い方の癖を修正し過剰な緊張を抑制していくことが必要です。

腰痛の実態

日本では約2800万人が腰痛を持つとされており、人口の84%の人々が一生のうちに腰痛を経験していると言われています。

また、都市部よりも山村部に住む人の有訴率が優位に低いとのデータもあります。

腰痛の分類

腰痛は大きく2つに分類されます。

特異的腰痛

医師の診察および画像の検査で腰痛の原因が特定できるものを特異的腰痛と呼びます。

しかし腰痛の原因は明確でないことが多く、原因が特定できるもの(特異的腰痛)は全体の15%ほどだと言われています

非特異的腰痛

残りの85%は原因が明確でない非特異的腰痛に分類され、とくに慢性的に続く腰痛はその要因も様々なものが組み合わさって起こるものがほとんどで、低体重、肥満、喫煙、飲酒、運動不足は腰痛発症のリスクや有病率と関連しているようです。

その他にも、
〇家庭・仕事・学校などの心理社会的ストレス
〇性格・経験・教育などのパーソナリティー

などの個人を取り巻く環境の要素も腰痛に関わってきます。

現代人は運動不足に加え、慢性的な疲労、様々なストレスに晒されることで交感神経が優位となり体が「緊張状態」となりやすくなっています

体が緊張状態にあると、腰・背中の筋肉が緊張し、血流が悪くなることで老廃物の蓄積、発痛物質の出現、さらには脳機能の低下により痛みのコントロール不全などがおこってきます

痛みの特定が可能な腰痛

腰痛の85%が原因が明確でない非特異的腰痛であると書きましたが、その中でも下記のように痛みの特定がある程度可能な腰痛もあります。

①椎間関節性腰痛
②仙腸関節性腰痛
③上殿、下殿、坐骨神経障害
④筋・筋膜性腰痛

また、偏った体の使い方や長時間座りっぱなしなどの生活習慣も、腰痛の発症や症状の慢性化に大きく関わってきます。

腰痛の施術方針

腰痛に対しての治療は、詳細な問診や体の評価を行い、可能な限り痛みの特定を行った上で、鍼灸、手技などの施術により局所の血流を改善を促し、緊張緩和と鎮痛を図ります

ですが、上記のように腰痛には様々な要素が関わってきているので、それだけでは不十分であり、普段の生活環境や姿勢、体の動かし方の癖などへの介入が必須であると考えています

そのため、輔-task-鍼灸院では動作テストなどで体の使い方の癖や、腰以外の関節の動きを確認したうえで、局所的な施術後に動作を修正するエクササイズに取り組んでいただきます

また、施術後にはエクササイズのやり方やポイントなどをまとめた資料をお渡ししますので、施術に来られない日でも腰痛のセルフケアができるようにサポートさせていただきます