広島市西区大芝にある鍼灸院
疲労回復処 輔-task-鍼灸院の恩田です
十分に睡眠をとっているのに疲れが抜けないという方や、すぐにボーっとしてまって集中力や気力に衰えを感じるという方の中に、
・物音に敏感ですぐに「ビクッ」となる
・難しいなと感じるとすぐにやる気がなくなる
・なかなか決断することができない
・とくに原因も分からず不安になる
などがあてはまる方は
もしかすると、赤ちゃんのときにだけ見られる「原始反射」が残っている、あるいは再発現しているかもしれません。
成人でこの「原始反射」が残っていると、体が過度な緊張を強いられたり、心理的なストレスを抱えやすくなったりするなどして交感神経優位の「緊張状態」となり、
それが常態化していると、副腎など疲れやストレスに対抗するホルモンを分泌する臓器なども機能低下を起こし、やがて疲労困憊となってしまうため、どんどん疲れから回復しにくくなってしまいます。
通常、原始反射は脳の成熟と発達に従い、生後数か月から数年で消失し、現れなくなります。
しかし、過度なストレスやトラウマ、妊娠、非常な努力を有する動きなどをきっかけに再発現することがあるようです。
就職、転勤、結婚、妊娠、ペットや近親者との死別など人生の中で起こる様々な環境の変化やライフイベントもそのきっかけとなり得ます。
必要以上にストレスを感じたり、心が鬱々としてやる気が出ないなどの状態はもしかしたら「原始反射」の影響なのかもしれません。
ですが、原始反射の残存は脳の障害などではなく、抑え込んでいた「フタ」が少しズレて出てきたようなものなので、再度フタをするようなアプローチを行えば改善は可能です。
そのアプローチの一つとしてボディワーク（運動）があります。
原始反射にはいくつか種類がありますので、どの原始反射が残っているのかを評価したうえで統合（改善）エクササイズを継続して行っていくと、次第にズレたフタが閉まるように改善されていきます。
また、少し話は変わりますが、近年イギリスの鍼灸を用いた研究でうつ症状をもつ患者さんに対して、
薬での治療と並行して鍼灸治療を行うことで薬のみで治療をおこなったグループより、鍼灸を併用したグループのほうがうつ症状の改善が得られたとの報告があったようです。
ストレス社会と言われる現代で、懸命に生きていかなればならないなか、疲れが抜けず、やる気もおこらず、生きづらさを感じている人々の生活を鍼灸と運動で少しでも楽にできればと思います。
