疲労と不調

鍼灸の治療効果を高める方法

同じ治療をしても効果が出る人とそうでな人がいます

これは年齢や体質、周囲の環境など様々な原因が考えられますが、どんな人でも少しの行動変容で治療の効果を出しやすくするコツはあると考えています

今回は、鍼灸の治療効果を高めるというテーマで自身でできることをご紹介します

土壌となる体を耕す

そもそも鍼灸治療は体にはじめから備わっている「治ろうとする力(=自然治癒力)」を最大限に引き出すための治療法です

ですが、偏った食生活による質的な栄養不足や不規則な生活習慣などがあると十分なエネルギーをつくる事ができず「治ろうとする力」も弱くなり結果として治療による効果的な反応を発揮できません

畑仕事で例えると、いくら良いタネや苗を植えて水をあげても土壌が荒れていては作物は上手く育たないのと同じです

立派な作物(治療効果)を収穫するためには、良質な肥料(栄養)とこまめな手入れ(生活リズム)によって土壌となる体を耕しておく必要があるのです

鍵は「炎症」と「リズム」

腸内環境と炎症

糖質や脂質の摂りすぎは腸の炎症を引き起こすことが知られています

腸管が炎症を起こすと栄養素が十分に吸収できずに質的な栄養不足陥ってしまいます

また、それだけでなく腸内にあった炎症性物質が血中に入ると体を回り、脳に蓄積して脳内にも炎症を起こしてしまいます

脳が炎症を起こすとその部位は機能低下を起こし慢性痛や鬱などの原因になるとも考えられています

では、腸内環境を整えるために何をすれば良いのでしょうか

真っ先に頭に浮かぶのは「腸活」という言葉かもしれません

確かに腸活を始めるのは良い事なのですが、何かを始めるということは今の生活に何かを加えるということです

なにかと忙しい現代人の生活に、新しく何かを加えるとなると少し億劫に感じる人もいるのではないしょうか?

「始める」より「やめる」

そのため私のオススメは、第一選択として何かを始めるのではなく、何かをやめることです

新しく始めるより、今までやってたことをやめる方が簡単で取り組みやすいはずです

腸内環境を整えるという点で考えれば、善玉菌や食物繊維などのサプリを買うよりも、ファストフードや惣菜などの超加工食品を減らして糖質や脂質の摂取量を減らすほうが簡単で経済的です

1日の食事のなかで、炭水化物中心のメニューを摂っていたり間食をしている場合はそれらをやめることで腸の負担を減らすことができます

まずは「何を始めるか」よりも「何をやめるか」を考えてみましょう

その上で、腸活を検討するのがオススメです

運動による抗炎症効果

有酸素運動など、適度な運動は炎症を抑制する効果があります

1日5分からで良いのでお散歩したり体操するなど軽い運度を心掛けるようにしましょう。なによりも継続する事が大切です

また、ヨガピラティスなどのボディワークは体の色々な部位を動かすことで各関節や筋肉のセンサーが強く働き、脳が自分の体が今どうなっているかをより認識しやすくなるため、余分な緊張が抜けてリラックスを促すことにも繋がります

リズムを整える

人間は体内時計と外部環境とのリズムを合わせて生きており、リズムが崩れると体に様々な不調をきたします

正しい生活リズムを作るには

朝食をとる、日中に体を動かす、寝る時間に合わせて徐々に部屋を暗くするなど色々ありますが1番の方法はやはり「睡眠」です

とくに起きる時間を合わせることが大切です

夜なかなか寝付けない、途中で目が覚めてしまうなどあると思いますが、まずは「起きる時間を合わせる」ことを意識しましょう

平日も休日も毎日同じ時間に起きて朝日を浴びることで体内時計がリセットされリズムを整えやすくなります

まとめ

鍼灸治療を受けても、人によって効果の出方に違いがあります

その原因はたくさんありますが、どんな人でも治療効果を出しやすくするコツは適度な運動と腸内環境を整えて炎症を抑えること、そして生活リズムを整えることです

せっかく時間とお金をかけて治療を受けるのであれば、その効果を最大限に発揮させるために生活習慣を見直すことも大切な要素だと考えます

ABOUT ME
恩田陽輔
鍼灸師。 慢性的な不調や痛みは、疲労の蓄積による回復力を失っている状態と考え、鍼灸治療だけでなく疲労を取り除くためのストレッチやエクササイズ、栄養の知識なども治療プログラムに組み込んで提供しています。 【認定、修了】 ・FMS/SFMA ・Reformer For Motor Learning ・臨床ドライヘッドスパ協会認定